親父

2001年6月16日
うちの親父は、来年の誕生日に定年を迎え、42年間の社会人生活に終止符を打つ。

親父とは、友達のような仲だ。
毎週、日曜日には、一緒に馬券を買いに行き、数時間喫茶店に入って、水いらずで会話をする。

親父は昨年末、狭心症になり、手術をした。
家族の一員が、未だ危険な病気になった事がなく、手術というものを経験したことがなかったので、おいらは、「もしかしたら・・・」と、すごく不安になった。病院の先生からも、手術前に、「助かるとは断言できません。」とも言われた。

親父には、まだ生きていて欲しい。
その時、必死に願っていた。
ふっとした時に、最悪の事態を考えてしまい、泣いたこともあった。


手術は無事終わった。
その後、数日間、入院した後、退院した。
仕事は、1ヶ月程休養をとっていたが、今は何事もなく、通勤している。

そんな親父は、退院の際、「お酒」と「タバコ」を禁止された・・・。


親父・・・。
いつもタバコを吸っていた・・・。
酔っ払って帰ってくることも、しばしばあった・・・。

「お酒」と「タバコ」。
晩年を迎えた親父にとって、この2つは唯一の楽しみだった。

昨日、親父が禁止されていた「お酒」を飲み、酔っ払って帰ってきた。

酔っ払ってる親父、いつもの時間に帰ってこない親父を心配していた母親。

予想通り、ケンカになった。

「あんたも何か言ってあげてよ!!」

母親がおいらに言ったが、おいらは何も言えなかった・・・。

親父に対して、おいらの中に二つの考えが錯綜する。
体に気をつけて、まだまだ生きてて欲しい。
もう心配かけないで欲しい思い。
それと、
我慢しないで、楽しみながら生きて欲しい思い。

そんなことを考えていた・・・。

最近、親父の姿が淋しそうに見える・・・。

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